まめログ

Javaプログラマの歩み

産業技術大学院大学(AIIT) 情報アーキテクチャ専攻に進学しました

2019年4月より、産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻に進学し、晴れて修士課程の学生となりました。
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今年の1月に入学を志し、2月末に受験して、4月に入学という怒涛のスケジュールでしたが、
なんとか1Qを乗り切ることが出来ました。(成績はお察し)

なぜ大学院進学か

力不足なところを埋めるだとか、最近の流れについていきたいだとかそういう理由はありますが、
一番は学歴コンプレックスです。
専門学校卒業で、大学に行っていないため
就職・転職では大企業は軒並み書類NGでしたし、どこか負い目も感じていました。
それを払拭し、更に力も付き同級生たちとの人脈も築ける一石三鳥だということで進学を決意しました。*1

あとは海外でエンジニアとして働く際にはコンピュータサイエンス系の修士以上の学位がないと難しいというのもあります。
外資系の会社に転職したので、どうせなら海外でも働いてみたいのですが
ビザが下りないとどうしようもないので。。。*2

なぜ産業技術大学院大学(AIIT)か

端的にいうと、これ以外の選択肢を知らなかったというのが答えです。
(※そもそも産業技術大学院大学を知ったのも今年の1月です…)

産業技術大学院大学とは

Wikipediaによると、

産業技術大学院大学は、公立大学法人首都大学東京が設置する専門職大学院である。
同法人が設置する高等教育機関には総合大学の首都大学東京高等専門学校東京都立産業技術高等専門学校があり、
本学は産業技術高等専門学校の品川キャンパスと同じ場所に存在する。
2020年4月より大学名を「東京都立産業技術大学院大学」と変更予定。

ということです。公立の大学院となります。

働きながら大学院に行くということ

貯金がないので、仕事を辞めるという選択肢は取れなかったので、
夜間土日の開講と、東京近辺の立地というのは外すことが出来なかったのですが、
産業技術大学院大学はその両方を満たしていたので、
他の選択肢を全く調べることもなく、勢いで申し込みました。

後から調べた感じ、他に東京で働きながら通える大学院としては、
北陸先端科学技術大学院大学の東京サテライトも良さそうですね。
こちらは場所も品川駅なので通いやすさはAIITより良いかもしれません。*3
https://www.jaist.ac.jp/satellite/sate/

入学まで

受験から入学、学費の振込など含めて色々やることづくめです。

個別審査

あまり知られていませんが、大学院は実は大学を出ていなくても(学士の学位を持っていなくても)入学が可能です。
( 大学院ごとに個別審査というものを経れば、受験・入学が可能になります)
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募集要項|産業技術大学院大学

審査には以下の書類が必要でした。

審査書類の受理の連絡から2週間程度で審査通過のメールをいただけることが出来ました。

大学院説明会

個別審査の手続きを進めながらも、どういう場所でどういうことを学べるのか説明会があるということだったので参加してみました。
aiit.doorkeeper.jp

この時期は、既に在学生は休みに入っており、実際の授業風景を見ることは出来ませんでしたが、
授業内容や手続きの仕方などを教えていただきました。
この時点で私は入学を決めていましたので、ブレることはありませんでした。
出願の締切まで時間がなかったので、すぐに書いて受験料振り込んで期日に間に合いました。

今年も随時やっているので、ご興味あればご参加ください
aiit.doorkeeper.jp

入試

入試には主に、一般入試と社会人入試の2つがあります。
一般入試は筆記試験(小論文)と面接、社会人入試はプレゼン入試です。
年5回ほど試験がありますので、好きなタイミングで受けられます。
今年はあとは以下のような日程で試験があります。
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入試日程・募集要項|産業技術大学院大学

社会人入試はプレゼン資料を作る手間がかかり、面倒だと感じたため一般入試を選択しました。
入試内容は、上記の説明会に参加すれば過去問がもらえますが、
ITの一般的な事柄に対する、記述式のテストと小論文です。

小論文は情報処理技術者試験で書き慣れているので、試験時間30分位余らせて規定文字数書きあげることが出来ました。

面接は、志望動機とか何を学びたいかということを聞かれたので、
正直に、学位がほしい、苦手な数学を克服したいということを話しました。

1週間後に合否の発表があり、HPで確認したところ自分の番号がありホッとしました。
試験会場には6人受験生がいたのですが、合格したのは3人でした。

学費について

産業技術大学院大学首都大学東京が運営している公立の大学なので、
学費は非常にリーズナブルです。
入学金は28万円(都内在住であれば14万円)、授業料は年52万円です。
更に、ハローワークの専門実践教育訓練給付金を受けることが出来、
実質負担額は2年で40万円程度となります。

受験料は3万円です。

科目履修生について

こちらは入学後に同級生などから聞いたのですが、
産業技術大学院大学では科目履修生制度があり、科目履修生として科目単位で履修し、入学後に単位が認められる制度があります。
来年4月の入学を目指す方も、今年10月から科目履修生になっておき、
3Q,4Qで単位をとっておくと、入学後が楽になります。*4
aiit.ac.jp

入学してみて

転職と時期が重なってしまって、忙しかったり暇だったり色々ですが、
勉強自体は物凄く楽しんで出来ています。*5

流石にプログラミングの授業は難なくこなせるのですが、
データ解析やアルゴリズムなどは苦戦しています。
システム分野ではない、会計・経営・マーケティングなども授業があるので、
興味があるものを受けてみるのも楽しいです。
私は1Qでマーケティング、2Qで経営学を履修しています。

同級生について

年代は20代~60代と幅広く、皆一様に学習意欲が高いです。
同級生はSlackでよく交流するようにしています。
月1の飲み会もあり、コミュニケーションも活発です。
1Qは顔と名前が一致しない方もいたのですが*6、2Qに入りやっと一致してきたので交流も楽しいです。
2年後、無事に卒業できていればよいのですが、
まだ走り始めたばかり。
体調崩さず走りきれればと思います。

*1:そもそも学部無しの修士が評価されるのかといった不安はあります

*2:こちらは評価とかではなくマストっぽいので非常に有効

*3:研究をして修士論文を書きたいのであれば断然JAISTです

*4:平日開講の授業を取っておくなどしておくと入学後は土曜だけ来れば良い

*5:まあ、成績はあまり良くないのですが…

*6:顔と名前を覚えるのが大の苦手